恋も試合も全力で!


「梨元。お互い頑張ろうな」


その時。

あたしに声をかけてくれた裄くん。

顔をあげると、優しく微笑む裄くんがいた。

あたしも笑顔で頷く。


「浅海。今は裄のこと忘れて、試合に集中しようね」

「うん」


綾子と握手を交わし、試合の構えをする。


「ラヴオールプレイっ!」

「「お願いしますっ!」」


主審の声が響いて、試合が始まった。




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