恋も試合も全力で!


「ついてきてほしいって……言われた……」


呟くように言うと、遼多は何かを考え込むように上を向いた。


“ついてきてほしい”

大好きな裄に言われて、嬉しくないわけがない。


半分プロポーズみたいな言葉。

何も迷うことはないと思うのに。


「ねぇ、遼多」


あたしが呼ぶと、遼多はあたしを見た。


「あたし、どうしたらいいと思う? どうすることが正しいの?」


分からない。

あたしの中で、答えが出ないの。


「裄は、あたしに何も相談してくれなかった。全部自分で決めて、あたしには“ついてこい”としか言わなかった」


悲しかった。

寂しかった。


「裄は勝手。ついてこいって言われて、簡単についてくような女じゃあ、ないんだよあたしは」


それなりに、プライドだってあるんだよ。




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