家族ごっこ
「次はルールです。

まず、呼び名は原則呼び捨てor二つ名です」

私を呼ぶならお姉ちゃんか羽故ってことか。

ならば…。

「はっはっは、犬って名前は通用せんでのぉ?」

得意気におにいちゃんをみた。

ちょっとつまらなさそうな顔をしたけど、すぐに楷さんに視線を写した。


「羽故犬は?」

「一応呼び捨てなのでありなのでは。なんかあだ名とか家族っぽいですし」

「じゃ、お前今日から羽故犬な?」

「うぉおお!?」

なんだその緩いルールは!?


「じゃ、じゃあお兄ちゃんは…」

おかしいと抗議したかったけど、一応二つ名だしなぁ…

「くっ…」

「妹から犬かあ」

「くそぉ…お兄ちゃんめぇ…」

睨むがにやにやと笑う。ムカつくぞこの野郎。


「ちなみに私は楷さんと呼んで下さいな」


いや、もう呼んでるし。


「ルール2です。覗きとかはいけません」


「だってよお兄ちゃん?」

「何で俺なんだっ」

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