家族ごっこ
や、だって一番覗きに近い人と言ったらお兄ちゃんかと。
いまいちよく知らない人だけど、私にお兄ちゃんと呼ばせるあたりだいぶディープな変態だろ。
「ルール3、絶対にバイト内容は公言しないこと。
これは政府に特別に許可をいただいた機密企画ですので、他の企業が真似したりすると違法になってしまうんです。
また、お友達にも合格したことは言わないでください。
報酬が高額なので、それに伴う犯罪を防止するためです。
ついでに説明しますが、このバイトは厳密な審査のもとにあなたたちが悪意ある使い方をしないと制定されたから合格したんですよ〜」
「結構厳しいんですね…」
「子供を扱うとなると、どうしてもそうなってしまうのですよ…」
「あの…楷さん」
難しそうな表情をしている楷さんにそろそろと手を挙げた。
なんですか?とキョトンとしたのを見計らって。
「…実はもう友達に…」
「えええええ!?」
さすが楷さん、予想通りに椅子からころげ落ちるというオーバーアクションをしてくれた。
だってあんたが授業中にかけてくるから…まあ野田には世話になってるし、絶対に言ってただろうけど。


