もう一度、あなたと
こんな状態で、薬なんて到底無理…


一通り吐き終わると、


口をゆすいで消毒する。


喘息も止まらず、まだ残りわずかな体力を


トイレの消毒に使ってた。


「ゲホッゲホッ…ゲホッゲホッ…ケホッケホッ…」


トイレを出ると、体力はほぼ0。


気を抜くと倒れていた。


「香澄!」


優しくて好きな声も聞こえた。


でも、そのまま私は意識を飛ばした。
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