彼は
――――――――「……っ!!」
身体が熱い、息が苦しい。
朝起きてすぐに感じたのはそんな身体の不調。
「あんな夢、見たから……」
ポツリとひとりごとを呟く。
布団の中から自分の手を出し、それを見つめる。
血は、ついていない。
ただの夢に何故こんなにも怯える必要があるのだか。
くだらない、と考えることはすぐにやめた。
ふと、横を見れば規則正しい寝息を立てて眠る彼の姿。
昨日は彼の家に泊まったんだとそこで思い出す。