君との距離は1メートル 【完】
緊張の一週間 杏奈side






「ほんっっっとーーーに、ごめんなさい!」





私は頭が膝につくんじゃないかというくらい深く頭を下げた。




「そんな、謝んないでよ」







クスクスと笑いながらそう言う光君に恥ずかしさで一杯になりながら顔を上げた。









「だって、食べすぎてベッドまで使わせてもらって…



迷惑かけて本当にごめん」







そう。



あれから私はぐっすり眠ってしまい、起きたのは夜中の1時ごろ。





いつもと違うベッドの感触に気づいて起きたら光君がテーブルに突っ伏して寝ていたから…。





それから必死に謝って自分の家に戻って一夜明けた今日。


学校に行くために玄関に出て光君といつも通り顔を合わせたのでまた謝っているというわけ。


昨日文化祭だったから振替休日なのに、光君たちは部活があるらしい。









「まぁさ、母さんたちも出かけるから今日からしばらく何かあったらよろしくね」





じゃあ、と言って手を挙げて背を向ける光君に



「またね!」



と声をかけて私も学校に向かう。







〜っあ〜!もう、私ったらいくらおばさんが勧めてくれたから食べすぎて気持ち悪くなってベッドかりちゃってそのまま眠りこけるなんて…





さいっあく!!!





よりによって好きな人のなんて…





恥ずかしすぎるよぉ…。





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