君との距離は1メートル 【完】



「楽なのは保健委員だよね〜。体育祭の時にしか大体出番ないじゃん」



奏子はメモ用紙に“保健”と書いた。


保健委員は体育祭の時にテントで怪我人が来た時に備えて待機するだけらしいし…。
ほんと楽だ。


「あたしそしたら保健委員やりたいな」


「え、あたしだって」


「まってよ、あたしもやりたいよ」


3人で顔を見合わせて、

「「「ぷっ」」」

と吹きだして笑った。









ーーーーキーンコーンカーンコーン




ホームルームの始まるチャイムが鳴り奏子達は自分の席に戻っていく。


私も席について糸先生が来るのを待つ。


「はーい。おはよー」


糸先生が来てあいさつをし終えたらすぐに委員会の話しになった。



「ここに書いてあるの、それぞれ男女各1名ずつだしてもらってね。みんなやるんだからねー」


先生はそういうと先に決まっていたホームルーム委員の人達に任せて職員室に戻ってしまった。


「それでは、まずは希望をとります。…えーと…保健委員やりたい人〜」


女子ホームルーム委員の飯村さんが前に立って希望をとる。


私はサッと手を上げる。
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