君との距離は1メートル 【完】





「ふ〜ん」



光君はどうかわからないけど、きっとクラスの人気者の2人が仲が良いのは同じような性格をしているからなのかな?




「そういえば、この間これひろったんだよね」



不意に光君がそう言ってポケットの中を漁りだした。



「ほら」


手を広げて突き出してきたので身を乗り出して見てみると、手の平には綺麗な色をした貝殻が乗っかっていた。


「きれーー!」

思わず大きな声が出てしまい、はっと口を閉じる。



お母さんたちがいるの忘れてた…。



「だろ?あげるよ」


ニッと口角を上げて笑うと、光君はその貝殻をテーブルに置いた。


貝殻を手にとってよく見てみると淡いピンク色をしていて、割れてもいないし形も綺麗だった。


「これ、どうしたの?」


「ああ、たまたま海に友達と行って砂浜で見つけたんだよね。杏奈ちゃん海好きそうだったし、お土産」



サラッとそんな事をしてくれる光君は外見だけでなく中身までイケメンだ。


「大切にするね!ありがとう」


私はすぐに机の宝物入れに貝殻をしまいに行った。









それから、また色々お喋りをして光君が向こうのベランダに帰ったのは午後10時半を過ぎたころだった。
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