太陽と月。《短編》
『だからさ…まあ坂本と舞優なら
大丈夫だと思うんだけどね?
ま、ちょっと心配になっただけ。
舞優そーいうとこ抜けてるから!』
最後は笑わせてくれたけど、
少し心配になってしまった。
顔が強ばったのが栞子にバレて、
『もう、ちょっとやめてよ!
ごめんごめん、気にしないで!』
『うん、大丈夫だよ、多分。
私は優翔のこと信じてるからさ』
そうするしかなかった。
心配でも、優翔を信じるしかないんだ。