17歳の遺書
.....優太?
私の頭は肝心な時に全然働いてくれない。全然訳がわからない。
なんで?さっきまで笑ってたのに。
あんなに大きな声が出てたのに。
足にもぜんぜん力が入らなくて倒れるようにしゃがみ込む。
かりんが駆け寄ってきて、私に声をかけているのに、それすらも聞こえない。
『美帆っ!』
悠希の声にハッとする。
『私...私、どうしよう.....ゆうが、ゆうが....いや。助けて。ねえ、どうしよう。』
『とりあえず、保健室の先生が見てくれてるから。すぐ救急車もくるし、それについてったって。』
『ねぇ、本当にどうしたらいい?』
『美帆っ!落ち着けって、大丈夫だから。お前が落ち着かなくてどうするんだよ』
悠希に怒られて、やっと足にも力がこもる。
ピーポーピーポー...ガチャ。
救急車もきて、そこに駆け寄る。
みんなも心配そうな表情を見せる。
『同乗者の方ですか?』
と救急隊員の人に聞かれる。
『はい。』
と答え、苦しそうなゆうと一緒に乗り込む。
ゆう、しっかりして。と声をかけ手を握ると、ぎゅっと握り返してくれたが、それはすぐに弱まった。