秘密な約束〜強気彼氏の悪魔な選択!?〜
「楽しかったぁ!!!」
美優は俺の隣にくっつきながらニコニコしている。
時間が無くてパレード見れなかったけど、来年の誕生日にまた来れば良いよな。
「お土産もありえないぐらい買ったね!10万ぐらい使ったんじゃない?」
「あぁ、買い過ぎた…」
「私がカワイイ♪って言ったヤツ、全部レジに持ってっちゃうんだもん!」
…あんな潤んだ瞳で「カワイイ♪」って訴えてくるからスルー出来なかったんだよ…。
「俺、明日から貧乏生活だわ」
「じゃあ、私が養ってあげる!」
「頼むわ」
駅のホームに着き、新幹線が来るのを待つ。
「明日から学校だね!」
「うん」
「光城…」
「ん?」
「…好き」
「…何だよいきなり!」
超嬉しいんだけど…あんまりそういう事言ってくんねぇからビックリした。
「何となくぅ〜!」
「バァカ…来年も…来ような」
繋がれた手を強く握り、目と目を合わせる。
笑顔で頷く美優はとても綺麗で、輝いている。
俺達は名残惜し気に東京を後にしたー…。
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