秘密な約束〜強気彼氏の悪魔な選択!?〜
「もしもし?撮影もう終わったのか?」



さっき美優に電話をかけていたから着信音が鳴った瞬間美優だとすぐに分かった。




「うん!例の件、一発OK貰ったよ」



例の件…。

あぁ、キスの事か。



「俺のおかげだな」


「光城の?私の努力の賜物よ!」



ドアの向こうからマネージャーの声が聞こえてきた。

それに答える様に、メンバーが椅子から立ち上がり、ロケバスから降りようとする。



「あっ、そんな事より夜7時にホテルにいろよ?」



「はっ?何急に…」


「やべっ!今からカメリハだから切るわっ。じゃ」


俺は一方的に電話を切ると、急いでロケバスから出た。
















「光城と一緒に撮るなんて久しぶりだよなぁ!」


春が寒さに震えながらコートを着る。


春はかなり寒がり。


「だよなぁ…全員一緒なんて久しぶりだよなぁ!やっぱ光城がいないと変な感じだわ」


隆起は衣装のネクタイを緩めながら隠れて煙草を吸う。


一緒に辞めようって言ってたくせに…。



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