秘密な約束〜強気彼氏の悪魔な選択!?〜
「最初はただ音楽が好きで目立ちたかったからって言う理由でバンド組んだんだ。んで春がコピーばっかじゃつまんないからって、曲書いてやってたら皆いつの間にか本気になってて。ライブハウスで何回かやるうちにインディーズでデビューする事になった。」



知られざる、JEWEL誕生秘話ってヤツ?



隆起君はとても懐かしそうに、私に話してくれる。



「それでメジャーデビューの話し来た時、スゲー嬉しかったんだけど光城は興味無くて…俺達がかなり説得したんだ。だから俺らの我が儘に付き合わせてたって事。だから…もう…あいつを解放してやるんだ…」



感極まったのか途中から俯き、涙を堪えていた。



解放って…。
光城はJEWELを苦痛に思ってたりしている訳じゃないのに皆は自分達のせいだと思ってるんだ。



だけど、皆がそんな風に思うのも私のせいなんかじゃないかって考えてしまう。


だって、そうじゃない?

私と光城の事が無ければ解散何て思い浮かばなかったはず…。



皆、本当に未練無いの?

歌、好きなんじゃないの?
夢、叶うのそんな簡単じゃないんだよ?




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