ただ恋愛を、間違えただけ。



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その日の放課後になっても、

あまり気が乗らず机にふせたまま。


さすがにあれはな…。


その時、肩を誰かに少しだけ叩かれた。

ほんと、叩かれてるのか分かんないくらいで。


『ねぇ、よ、横山……』


少しおどおどした声。

え、なんで。


ふせていた顔を上げると、

やっぱり松川が立ってる。


「………ん、何?」


『あ、………っと、

今度の集会でこの発表してって本部の子から伝言…』


「あ、はぁ……」


曖昧な返事を返す。

あれ、俺って松川と話すの久しぶり?


嬉しいけど、複雑……。









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