SAYURI





光達と別れたあと、琴音は一人である場所に向かった。






着いたのはどこにでもありそうな小さな喫茶店だった。






琴音はここである人と待ち合わせをしていた。







「あなたが琴音さん?」








振り返ると30代前半のいかにも人が良さそうな女が声をかけてきた。






「はい、突然電話してすいませんでした」







琴音がそう言うと彼女は少し淋しそうな目で「いいのよ私が知ってる事なら全て話すわ」と言ってくれた。







彼女は5人目のSAYURIの親友だった人だ。





光がSAYURIの命令を実行してる時、琴音もなんとか光を助ける事が出来たらと独自でいろいろな人に話しを聞いていく中で彼女を見つけたのだ。








店の奥の席に2人は座った。







そして彼女は注文したコーヒーを一口飲み話し始めた。







「私の親友の弥生(やよい)は・・・」








店内には他の客も何人か居たのだが不思議と琴音には彼女の声しか耳に入らなかった。
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