クールなキミとの恋模様
余計に重くなった雰囲気に、もうムリに笑うことすら出来なくなった。
胸がギュッと締め付けられる。
……苦しい。
こんなに苦しいなら、恋なんてしたくなかった。
しんちゃんのことなんて
好きになりたくなかったよ。
黙ったまま俯くあたしは、爽に引っ張られながら歩き続けた。
「ちょっと寄ってこうぜ」
そう言われて顔を上げると、どうやら駅の裏側に来ていたみたいで、目の前には小さな公園が見えた。
「…………」
ホントは早く家に帰って1人になりたい。
これ以上突っ込んで聞かれるのは嫌だった。