クールなキミとの恋模様

「じゃあアンタらは一体何で繋がれてるワケ？桐谷を好きな同盟？それこそ見てて痛いし、笑えるんだけど」



「…………っ」



奈子の言葉に、さっきまで笑っていた野崎さんが声を詰まらせる。



その目は怒りに満ち溢れていて、まっすぐにあたしを睨んでいた。



「ほら、行こ。こんな奴ら相手にするだけ時間のムダ」



奈子に腕を引っ張られて、なんとか足を踏み出した。



ちょこちょこと真央も後ろをついてくる。



「奈子……っ、ありがとう」



奈子の言葉にかなり励まされた。


そんな風に思ってくれて、いつも助けてくれる奈子には感謝しかない。



「大好き！」



奈子の腕に自分の腕を絡めて、ギュッと抱き付いた。