方言男子に恋をした
まだ眠る彼を起こさないよう、ゆっくりベッドから出て静かにかつ素早く服を着る。

とにかく早くここから逃げなきゃ…!

その一心で外に出られるように整えた。

あ、ここの部屋代…いくらだろう?

見た感じ結構上等そうな部屋である。
少なくとも私は泊まった経験などない。

財布を開けて所持金を確認してみる。
諭吉さんが二人、一葉さんが一人、あとは英世さんが数名いらっしゃる。

昨日祐介に食事代を払ってもらったため、意外に多く残っていた。

まさか…このために残っていたとか?
うん、きっとそうよね!

そう思った私は、諭吉さん一人と一葉さん一人を財布から抜き、急いで部屋を出たのだった。
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