厄介なkissを、きみと
「翔平が、なんだか……」って。
その先の言葉を、私はとっくに見つけてしまっていた。
だからというわけではないけれど。
心の震えが止まらない。
悲しいとか、寂しいとか、そういう感情ではなくて。
怖いというのとも、少し違う。
明日からのふたりを想像するのは、なんだか間違っている気がするし。
あぁ。
やっぱり、この感情に名前なんてつけられない。
今はもう、なにも考えられない。
「……ぁ、……っ」
こぼれ落ちた息が熱っぽく響いたけれど、もう、恥ずかしいとは思わなかった。
頬におかれた温もりに、自分の手を重ねる。
触れては離れ、離れては触れる唇の感触に、もう少しだけ酔いしれていたいと。
そう思った。
【厄介なkissを、きみと】
