フェイント王子たち

「だって、本当じゃない」

「そうなんですか」

あ、明らかに引いた顔。

「いえ、大学でこっちに出て来る甥っ子を預かる事になったんですっ」

って、私、なんでこんなに必死に言い訳してんだろ。

「あ〜、そうなんですね」

でも、良かった。誤解は解けたみたい。

「つまり、傷ついた心の隙間に付け入ろうとする僕みたいな男から、有栖さんを守るボディーガードって事ですね」

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