フェイント王子たち
「は?」
「引っ越し祝いくれるとか?」
「…馬鹿か」
「だって、私のお陰で社会人出来てるんでしょ?」
「話、飛躍し過ぎだろ」
ちっ。
「ま、ここで会ったが百年目。ここのコーヒー代ぐらい奢ってやってもいいけど」
「え?本当っ?」
「ああ」
「きゃ〜っ、川合くん、男前ぇ〜」
大人になったねぇ。
「今頃わかったのかよ」
え?
「俺は昔から男前なんだよ」
って、右手の親指と人差し指を開いて顎を乗せて目を細める。
この馬鹿さ加減。変わってなーいっ。