フェイント王子たち
「どうぞ」
「ども。辰巳さん、前に言ってた新刊はまだ出ないんですか?」
グラスのコーラと氷をストローで掻き混ぜながら大吾が聞いた。
「ああ、おかげさまで、やっと出来上がって、今印刷してもらってるとこ」
「あ、そうなんですか。楽しみ〜」
「新刊が出るんですか?」
って、川合。
「ええ、そうなんですよ。良かったら、読んで下さいね」
「いつ発売なんですか?」
「来月の15日なんです」