フェイント王子たち
自分の部屋に荷物を置いて、家族皆が揃っているであろう居間へ行く。
気分としてはあの日、康二から別れを告げられた時よりブルーかもしれない。居間の戸を開けると、中にいる家族の視線が全て私に刺さった。
「ただいま…」
私に向けられた瞳は、14個。
「お帰り、有栖。あ〜、父さんはちょっと買い物行ってこようかなぁ。杏子と七星(ナナセ)、一緒に行こう」
父さんがそう言って立ち上がった。
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