【完】キミと生きた証
「あ!!ちーちゃんおはよう!」


「おはよー!」


クラスのみんなに囲まれて、学校に戻ってこれたのがすっごく嬉しい。


「ちーちゃん♡」



すぐに傍に仁菜ちゃんが来て、いつもみたいに後ろから抱き着いて、あたしの頭に顎を乗せてる。



「仁菜ちゃん、今日瞬に言おうと思うんだ。」


「そっか。・・・怖い?」


「ちょっと。」


「ね、ちーちゃん。」


「うん?」


「これ!作ってきた。へたくそだけど・・・。」



あたしにくれたのはピンクと黄色のお守り。


ピンクには恋愛、黄色には健康って書いてあって。



縫い直した痕、でもほつれないように何度も糸止めされてる。



「あんまり見ないで!裁縫ってどうも苦手で・・。」


苦笑する仁菜ちゃん。



嬉しい・・・。
仁菜ちゃん・・・。



「ありがとう・・。ありがと仁菜ちゃん!」


嬉しすぎると、言葉にしにくい。


何を言ったって、この嬉しさ伝わんないもん。


あたしは仁菜ちゃんに抱き着いた。



「うれしーっ。大事にする!」


「へへっ今日はこっちが活躍するよ!」


仁菜ちゃんはピンクの恋愛お守りを指さした。


「肌身離さずもってます!」


「うん!頑張れ、ちーちゃん♡」





< 109 / 478 >

この作品をシェア

pagetop