【完】キミと生きた証
「・・・なにしょげてんだよ。」


瞬があたしの手をぎゅっと握った。


「もうバイクは飽きたから、乗らねえよ。」


「あ、いや、そうじゃなくって・・・。」


「春も夏も・・・これから全部。ちぃと一緒に帰りたい。」



優しい口元が少しほころんでる。



「あたしも・・。ありがと、瞬。」



あたしは瞬になんでも願いをかなえてもらってる。


あたしにできることって、なんだろう・・・。






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