【完】キミと生きた証
「お前勿体なさすぎるだろ!そんな顔持ってて、女いらねえとか!」


「すげえモテるのに、全部無視だもんな。」


「ほんとはゲイなんじゃねえの?ぎゃはは!」



「好き勝手言いやがって。そろそろ殴んぞ。」


同じような明るい髪色でたばこの匂いを香水でかきけしてる、女好きのこいつらを一蹴してみるけれど。



「おーこわ!でもまじでさ、今度南高にナンパ行こうぜ!」



こいつらはめげない、なにしろ”人生=女”だから。


その気持ちは全然わかんねぇ・・。



「絶対合コンなんか行かねえよ。お前らみたいにバカじゃねぇ。」


「ひゅー、硬派ー!」



こうやってバカたちに、バカにされる日々。



こんなやりとりは何度もしてるのに。


なんで俺は昨日、ナンパまがいなことしてんだよ。



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