【完】キミと生きた証
「よっしゃ。目開けろ。」



「・・・?」




目を開けたけど、目を閉じる前と変わらない景色。



きょろきょろあたりを見渡し、戸惑ってるあたしを、瞬が笑った。



「何?わかんない。瞬何かしたの?」


「なんもしてねえ。」



「えぇー?」



「手ぇだして。どっちでも、好きな方。」


「うん?」





あたしが咄嗟にだしたのは右手。




瞬はあたしの右手を手にとって、手のひらを地べたにむけると、薬指をもちあげた。



ぱっと見せた瞬の右手。



その人差し指と親指はピンクゴールドの指輪をつまんでいて。



それはあたしの薬指にとおされた。



小さな粒がきらきらと輝く。



「・・・ハイ。」



「・・・な、んで・・?」


「クリスマス・・プレゼント・・・。・・・まじで恥ずい。」



瞬はそっぽ向いて真っ赤な顔を隠してる。



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