【完】キミと生きた証
「・・着いた。うわぁ、変わんねえな。」


「わぁ・・・。」



薄暗い夜空、瞬く星の下。

陽気なクリスマスソングに、みんなの笑い声。




クリスマスツリーの上で、カラフルな電飾は光を放ち、


「ちとせの単語帳は健在だな。」


って瞬が笑う。



最初のクリスマスツリーは、瞬に告白をされて、涙をこらえた、切ない場所。


二度目のクリスマスツリーは、瞬に生きる希望を教えてもらった、愛しい場所。





瞬はあたしの手を引いて、三度目のクリスマスツリーの下につれていく。





商店街の灯りにかき消されない、裏側の端っこ。




ふたりで見上げる、大きなツリー。





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