【完】キミと生きた証
１位でビンゴだった瞬が、サンタさんのところに向かった。



あは。


だいぶ恥ずかしそうにしてる。



・・いや、サンタさんと何か話してる？



サンタさんとこそこそ話をやめた瞬は、わずかに高さのある檀上に並んだ。



１位の瞬を抜かして、2位、3位、4位、5位と景品を先に選んで、マイクで一言感想を述べては檀上をあとにしていく。



１位から先に選ぶものじゃないのかなぁ？


なんでー？って首をかしげていると、余り物の景品をもらったあとで、瞬はマイクの前に立った。




『あの・・・。ちょっとこの場をかりて、言いたいことがあるんで、いいっすか。』



サンタさんや係の人たちが「どーぞー！」って、合いの手をとった。



・・・どうしたの瞬？


もしかして職場のボランティアの募集、いまかけるの？


マイクに息を吸う音が入った。




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