【完】キミと生きた証
「時間、ぴったりだったね。」


待合室に入ると、ちぃがいつも座ってる左側の隅に俺を手招きした。


「ここだけガラス曇ってないから、外の様子見えるんだよ。」


「へぇ。」



俺たちは一番後ろの列の左端に座って湯気をたてるヤカンを見つめてた。




「武石君」


「瞬でいい。」


「あ、そっか。瞬くん。」


「・・・”くん”もいらねえ。」


「え、じゃあ、瞬?」



沈黙が始まる。


なんか、なんか話題・・・。






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