私の王子様を見つけました
私は肌色の水着を着てバスダブに浸かっていた。



バスダブには薔薇の花びらが浮いていて、それを救い上げる事を数回してるのだが、氷室拓斗は納得いかないようだ。



下着となんの関係があるのか、理解に苦しむけど。



「駄目だ、水着とって。」



水着をとったら裸です。



まだ、親以外に裸を見せた事がないと言うのに。



みんながバスルームから出て行く。



三枝木美奈さんがづいて来た。



「大丈夫ですから。ヌードを撮るわけではないので安心して下さい。」



分かってるけど、氷室拓斗が何を考えてるのか、全く分からないから不安なんです。



「三枝木も出て。」



「真凛、これをつけてバスダブに浸かれ。」



今、真凛って言ったよね。



渡されたのはシルクの真っ赤なブラとお揃いのショーツ。



かなり薄いから、濡れたらスケスケになってまう。



ためらってると、氷室拓斗が無言のままバスルームを出て行こうとする。



「待って。今着替えますから、背中を向けたままでいてください。」



着替え終えると、氷室拓斗が振り向いた。



「中々いいぞ。撮影続行だ。」



嬉しくて顔がにやけた。



水が抜かれたバスルームに、体育座りをしたり、寝そべったり、薔薇の花びらを頭に被ったり、ふざけた事を色々やらされた。



いつの間にかいたはずのカメラマンがいなくて、氷室拓斗が撮影している。



氷室拓斗のことばで恥ずかしいポーズをとらされても、気にもならない。



何だか楽しくて、恥ずかしい気持ちは何処かに吹き飛んでしまっていた。



最後は下着のままシャワーを浴びる事に。



濡れて下着が透けているのも全く気にならなかった。



カメラを向ける氷室拓斗にドキドキが止まらない。



何時間もの撮影もあっと言う間に終わり、終わった瞬間に又お腹がなった。



氷室拓斗に笑われたが、こればかりは仕方ない。










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