私の王子様を見つけました
三人でラーメンを食べた後、真凛を先にマンションまで送り届けた。



本当にこの高級マンションに、真凛は住んでいるのか。


もしかして、お金を出してくれる男がいるとか。


「そんなに彼女が心配。」



「コンビニのバイトだけで、こんな高級マンションに住めるものなのかと思ってさ。」



美奈が笑いだした。


「あれだけの美人なら、お金持ちの男がいてもおかしくないでしょ。」



嫌、真凛に男はいないはず。



真凛はこの10年、ずっと拓斗を思っていたのだから。


今もその気持ちに変わりないと思う。



真凛見てれば分かる。



拓斗の気持ちは全くわからないが。



「美奈、何処かで飲まないか。」



「そうね、明日は仕事も休みだし、直人に話もあるから、私のマンションに行きましょ。」



まさか、美奈が誘ってくれるとは思わなくて、嬉しくて顔が緩む。



嫌々、勘違いをしない方がいいな。



美奈を泣かせた俺が、今さら何を言っても言い訳にしかならない。


これ以上美奈を苦しめたくなかった。











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