私の王子様を見つけました
撮影は明日まで延期になったと伝えられた。


私のせいで本当にごめんなさい。


警察官が来て話が聞きたいと言われ、三枝木さんも一緒にいてほしいと頼むと、何故か社長が部屋に入って来た。


うう、きまづい。


絶対怒られる。


社長が無言で私の隣に座った。


「おまえは座ってるだけでいいから、俺がみんな答える。」


ごめんなさい。


それしか言えなかった。


店長が悪いばかりではない。


警察官の質問に拓斗が淡々と答え、私は何も聞かれなかった。


拓斗と二人きりが気まずくて、冷蔵庫から飲み物を取り出し拓斗に渡そうとするが、手が震えてうまく渡せないでいると、無言のまま抱き締められた。


どうして抱き締められてるのか、わからなかったけど、誰かに甘えられるのが嬉しくて、拓斗の腕の中で声を上げて子供みたいに泣いた。


その時、お腹が鳴る。


拓斗が笑いなから、ルームサービスを頼んであるから、一緒に食べようといってくれた。


ストカーは怖かったけど、少しだけ拓斗に近づけた事が嬉しい。













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