ありがと~君に伝えたい言葉~
【side柚希】


五月蝿いほどの着信音で目が覚める。


眠ったお陰か大分楽になった。





あたしに電話かけるなんて誰だろう?


「もしもし」

『あっ!柚希ちゃん?』

「そうですけど…」

『私よ!龍二の母よ!』

「あっ、お久しぶりです」

『あのね、落ち着いて聞いてほしいんだけど

龍二が事故にあって意識不明の重体なの!』

「えっ…………?」

『詳しいことは会って説明するわ!
旦那がそっちに迎えに行くから!』



な…に…?

どういうこと?

さっきまで一緒にいたのに、、、

嘘でしょ…?


そんな、、、、



胸が喉が締め付けられているように苦しい。


頭が真っ白になる。


ウチは龍二パパの車に乗って気付けば病院の1階の一番奥。

『集中治療室』の前にいた。


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