Task Force-特別任務部隊-

緊急事態

当初は、全く別の目的だった。

戦術自衛隊の中央情報隊が、こんな資料を入手した。

『求人

1、勤務地：中東某国

詳細：店番まで



2、勤務地：中国西端某自治区

職種：警備員

資格：日本国語

給与：月額15000元

備考：中国語不要
暴力に耐性のある方
面接時思想チェックあり

詳細：店番まで

※当店とは関係ありません』


JR秋葉原駅に程近い古書店。

風変わりな“求人広告”が出現したのは、春頃だった。

広告を張り出したとされるのは書店関係者の30代の男性。

元T大生で実家は資産家。

ネット上でも知られたリーダー的存在だったという。

これを他国へ渡り、私的に戦闘を仕掛ける事などを禁じた『私戦予備・陰謀』の疑いで、三浦分隊に調査せよとの命令が下ったのだ。