Task Force-特別任務部隊-
ならば残るは空路しかない。

飛行場に向かい、専用機で一気に国外に高飛びする。

ANの息のかかった中東辺りに逃げるのが得策か。

側近の兵士達を怒鳴りながら、ノリエガは飛行場へと急がせる。

その様子を。

「…ビンゴです、隊長」

ベヌエ川沿岸の草むらに隠れて監視していたネプチューンが言う。

「奴は飛行場へ向かうようです。高飛びするつもりらしいですね」

「独裁者ほど蚤の心臓らしい」

トライデントは立ち上がった。

「よし、スティングレイ、ネプチューン、ドルフィン、我々はこれから飛行場に先回りしてノリエガを拘束する。HQからの敵側の情報が錯綜して、信憑性にはやや欠ける。事前までの計画立案も不足している。相手の力を見縊るなよ」

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