Task Force-特別任務部隊-
「だったら」

ゴーストが提案する。

「お前達、デュラハンに入らないか?」

「俺達に傭兵をやれって言うのか?」

驚くスティングレイ。

「何、除隊しろって言ってるんじゃない。大っぴらに動けない間だけ、俺達に協力して行動を共にしろって言ってるだけさ」

ゴーストはこの追い詰められた状況下でも、不敵な表情で葉巻を咥える。

キューバ産のコイーバ。

ハバナ州で生産されている葉巻の銘柄だ。

尤も、ライターが海水で濡れてしまって火が点かなかったが。

「お互いに仲間も武器もない。合わせてもたった五人しかいないが、それでも別々に散発的な攻撃をするよりはずっとマシだ。日本にも諺があるだろう…何だったか…」

「『三人寄れば文殊の知恵』」

ゴーストの言葉を、コートニーが引き継ぐ。

「そう、それだ。三人でもいい知恵が出るんだ。五人集まればまだいい知恵が出る」

「五人じゃない、六人だ!」

ゴーストの言葉に、今度はジョンが口を挟んだ。

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