Task Force-特別任務部隊-
『予定通り…流石なの…』

無線の向こうで、若い女の声が聞こえる。

女の名はコートニー。

マット達が話題に挙げていたゴーストの養女。

そして、そのコートニーの言葉に。

「待たせたな」

バンダナの男は不敵に笑った。

…男は、コードネームを『フリッケン・ガイスト』という。

様々な軍関係者から、継ぎ接ぎのように戦闘技術を教わった事から、『継ぎ接ぎだらけの亡霊』という意味のドイツ語がそのままコードネームとなった。

二週間前のゴースト暗殺の真犯人であり、紆余曲折を経て、デュラハンのメンバーの一人となった。

世界中から掻き集めた汚れ仕事(ウェットワーク)を請け負い、傭兵を派遣し、戦争経済で金を稼ぐ。

正義も大義もない、只の戦争の犬の群れの一匹。

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