Task Force-特別任務部隊-
Plating separates.(メッキが剥がれる)
あまりに凄まじい爆発の為に、ドーベルとマクナイトの無線は、一時交信不能になる。

ヘリから、装甲車から、その爆発とキノコ雲を見て騒然とする米兵達。

危ない所だった。

もしコートニーの捨て身の警告がなければ、米陸軍部隊はあの爆発に巻き込まれていただろう。

「…聞こえますか、ドーベル中将」

マクナイトの声は冷徹だった。

「MOABが爆発しました。どうやらコートニーの証言は真実だったようです」

『……』

「聞いておられますか中将!」

『あ、ああ聞いている…どういう風の吹き回しだろうな、ANに加担したPMSCsの分際で…タスクフォースやアメリカ軍に取り入ろうと考えたのかもしれんな…ハハ…』

無線の向こうのドーベルは、明らかに狼狽していた。

『と、とにかく、無事で何よりだった。君達に被害がなくてよかった。よくぞ生き残ってくれた、マクナイト中佐』

「……」

『まずは帰投したまえ。今後の作戦を練ろうじゃないか』

「いえ、お言葉ですが中将、我々はメキシコ近隣の被災者の救助にあたらせて頂きます」

『そ、そうだな、そうしてくれ。指揮をよろしく頼む、マクナイト中佐』

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