Task Force-特別任務部隊-
何発も何発も5.56ミリ弾を撃ち込み、弾倉が空になる度にリロードする。

その度に、戦術自衛隊の隊員がブルトザオガー隊員に詰め寄られて殺られていった。

ブルトザオガーは、敵の発砲を全く恐れない。

第三次世界大戦の際に投入された、ナノマシン兵器によって精神と肉体を改造された兵士を彷彿とさせる。

現在は禁止条約によって使用できないナノマシン兵器を投与されているのではないか。

そんな気がするほどの恐れ知らずだった。

或いは…こいつらは本当に、名前通りの『ブルトザオガー(吸血鬼)』なのではないか。

モノキュラー(単眼式)の暗視ゴーグルを装着した黒尽くめの不気味な姿は、一つ目の怪物をも連想させる。

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