Task Force-特別任務部隊-
ここが混沌の地
「久し振りね、マット」

戦術自衛隊員の一人、豊田が微笑みかける。

「ああ、豊田。無事で何よりだ」

マットと豊田もまた、第三次世界大戦で共にタスクフォースとして戦場を駆け抜けた掛け替えのない戦友だった。

「そっちの新米も大丈夫か?」

「は、はい、平気ですっ」

マットに声を掛けられ、進藤が声を裏返らせる。

彼にとっては初の本格的な実戦。

しかもそれが、たった二名で敵収容施設からの脱出だったのだ。

最終的に救援部隊が来たとはいえ、気が気ではなかっただろう。

そして。

「…協力感謝する。お前がコートニーの所の…」

「ああ」

ガイストは別段表情を変えるでもなく、頷いた。

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