ヤンデレに監禁されて恋に落ちた。
「うん、よく出来ました」
上戸は満足そうに笑って私の口にスプーンを入れた。
多分、マカロニグラタンだ。
久しぶりに食べたからかもしれないがすごく美味しく感じた。
「あ、口についてるよ」
「え、どこ?」
「口の横」
そういって顔を近づけてきた。
「え、なにす……んっ
んんっ……ゃ……」
苦しくなってドンドンと上戸の胸板を叩くとやっと離してくれた。
私は息を切らしながら怒鳴った
「はぁ……はぁ…今のどこにキスする必要があったわけ!?」
すると上戸はキョトン……とした顔になりこう言った。
「だってグラタンついていたからとってあげたんだよ?」
「じゃあテイッシュかなにかでとればいいじゃない!」
よく意味のわからない会話を続ける二人。
「えぇー、いいじゃん、べつに?」
はぁ……何を言っても無駄だとわかったからもう、何も言わなかった。
すると上戸が「でも……」と言葉を繋げた。
「キスするときの雪の顔ってエロいよね」
「!?」
ニヤリと笑う上戸。
「え、エロくないしっ!」