二重少女
✽明那✽
咲がドアを開けるとなにか視線のようなものを感じた。
「君たち誰?ここは幹部以外立ち入り禁止のはずだけど」
「ウチら日向ぼっこしにきたんです。入ってもいいですよね?」
「あ?ふざけん「お邪魔しまーす」おいっ!!」
すみません。咲は自由奔放な子なので…
代わりに心の中で謝った。
「お客さんー?」
「違うぞ夏樹っ、不法侵入者だ!」
「え、なになに!女の子!?ごめん未央さん、また今度ね!」
「入るんだったら一人三千円だ!」
え、お金取るの?
どうしよ、アタシ今千円しか持ってないや。
「ちょっと明那、お金なんて払っちゃ駄目だからね?」
「えっ?」
なぜバレた?