俺様社長とスキャンダルキス~おまけ完~

追いかける彼

「社長、大高副社長がお見えですが」

「通してくれ」

「かしこまりました」

大高忠行は、会議を経て、過半数以上の承認を経て、

晴れて副社長に就任した。


「どうした大高副社長」

「…まだ慣れませんね、その呼び方」

英志の言葉に、大高は苦笑いした。


「そのうち慣れる。で?どうかしたのか?」

「はい、娘の事なんですが」

「・・・・」

今はもう、基本的には就業時間が終わっている。

英志の仕事も、今日はほぼすべて終了していた。

そんな気が抜けている英志に、突然舞の事を、と言われると、

急に緊張が走った。



「娘の辞表、受理していただけませんか?」

「・・・なぜだ?」

辞表の受理など、認めたくない英志は、大高を睨んだ。



「舞は、もう、この会社に戻る必要はないと言ってます。

新に、仕事を始めたと・・・

大変だけど、やりがいのある仕事に付けたから・・・

娘の我が儘ですが、どうか受理をお願いしたい」
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