俺様社長とスキャンダルキス~おまけ完~
「会長と副社長の関係のせいで、

俺達の結婚を認めないんですか、母さん?」


「…たぶん、そうだと思うわ」

美津子の答えを聞いて、英志は溜息をついた。


「分かりました、会長が認めなくてもいいです。

俺達は結婚します。舞の両親と、母さんが認めてくれてるなら、

それだけで十分です。

三井財閥のお嬢さんには、俺の方から断りの連絡を入れておきます」


そう言った英志は、美津子に軽く会釈して立ち去ろうとした。

・・・が。


「待ちなさい、英志」

「…まだ何か?」


「お父さんの事は、私に任せてほしいの」

「・・・」


「だから、結婚の話しは待ってちょうだい。

…待ってもらえるかしら、…舞さん」

訴えかけるような目で、舞を見た美津子。





「…私は待てます。

英志さんのお父様が、認めてくださるまで、

このまま待ちます」


「舞」
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