俺様社長とスキャンダルキス~おまけ完~

彼らしいけじめのつけ方?!

「冗談がきついぞ、長嶋」

英志は顔色一つ変えずそう言い放った。

…しかし、心の中は穏やかではない。

…ここ最近、舞の様子がおかしかった。

特に今日は、舞の態度がいつにもまして穏やかではない。


…舞と長嶋の間に、何かあるのか?


そう思えてならない。


「…冗談で言ってると思いますか?」

「・・・本気、か?」

英志の言葉に、長嶋は頷いた。


「…なぜ、こんな日に自分の思いを告げた?

もっと早くに告げる事も出来ただろう?」


「…確かに、もっと早く言えればよかったんですが。

生憎、自分の気持ちに気付いたのがごく最近だったので」

そう言って長嶋は頭を掻いた。


「…舞は、長嶋の気持ちを知ってるのか?」

「えぇ。自分の気持ちを告げましたから…それに」

「・・・」


「彼女に、キスをしました」

「?!!」

「長嶋さん!」

驚いていたのは英志だけではなかった。

英志が戻ってこないので、様子を見に来た舞もその場に居合わせたのだ。
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