白い月~夜明け前のその空に~
瞬を寝かしつける為のほんの僅かな時間は、彼女にとっても至福の時間でもあった。
どんな絵本を気に入ってくれるか、考えながら本屋で選ぶのも密かな楽しみだった。
(明日、本屋覗いてこうかなぁ…。乗り物が出てくるやつにしようかな)
部屋に戻った後、そんなことを考えながら、編み物の続きを始めるのだった。
瞬にクリスマスプレゼントに贈った、耳あてつきのニット帽をとても喜んでくれた瞬を見て、もう一つ色違いの帽子を編むことにしたのだ。
まだまだ寒い日が続く毎日。
出番も多いはずだろうと。
もちろん、雪遊びする時には必需品で、お外行くよ、と言うと瞬は自ら帽子を被ろうとしたほど。
彼らの行動を真似てのことか、そんな姿に驚きながらみんなで笑った。