結びの魔法
第一章 結城兄弟
難民なんてこの世の中に五万と溢れ返っています。

そんな中幸運にも日本の教師が奉仕 活動で勉強を教えてくれるという話が、

ある小さな難民の村に舞い込みました。その村には親のいない、名前も定かでない三人

の少年がおりました。しかしこの少年たちのうち二人は難民の助け合いの輪に入ること

はできません。なぜなら彼らはハーフだったからです。ただそれだけの理由でも十分に

冷たい視線や言葉が浴びせられます。いきなり追いやられて難民生活を強いられた人々

にとって数少ないストレスの発散所がこの少年たちでした。子供だからといって容赦で

きるような場所ではないのです。そんな中ある男の子だけがこの少年たちを迎え入れて

くれました。その少年は純血ですが仲良くしてくれました。また少年たちにとって心の

よりどころほど求めていたものはありません。そんな時にやってきた日本の教師はこん

なことを言いました。


「もしここでよい成績を収めたのならば、そのものたちを特待留学生として日本に迎え
ましょう。」


これを聞いた少年たちは三人で約束をしました。『三人で日本へ行こう』と…。


それから毎日は地獄のような日々でした。言葉もしらない子供が漢字や数字やひらが

な、カタカナを覚えるのはとてつもない努力が必要です。もちろん紙やペンがある訳で

もなく、書くものは常に小さな黒板でした。書いては消し書いては消しのくり返し、復

習などしている暇もありません。毎日の食料、水の確保や仕事もあります。その合間を

縫ってひたすら勉強の日々です。ハーフの少年たちは周りの人による精神的苦痛のダメ

ージもともないました。そうした努力が実り、少年達はこの難民の村一よい成績を残し

ました。教師も驚くほどの記憶力でありとあらゆる知識を一心不乱にそれこそ死ぬ気で

覚えました。三人は助け合い時にライバルとしてどんどん成長します。あの約束を目指

して…。そしてある日ついに努力が認められ特待留学生として選んでもらうことができ

ました。日本の教師の人は少年達に無くては困ると名前をつけてあげました。
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