みんな仲良いよね、そうゆーこと。


「しもべが欲しい」

「…は?」

「僕が欲しい」

「いや、何だよ急に」

「急にじゃない。もうずっと前から思ってた事なんだ」

「知らねぇよおまえの脳内事情なんて」

「ねぇ、あたしの手足となって働いてくれる僕は居ないの?」

「居ないな」

「あたしの手足となる事に生き甲斐を感じる僕は?」

「居ねぇよ」

「あたしの手足になる為なら何でもしてくれる僕は、」

「居ないって!」

「なんで?」

「へ?いやなんでって、」

「なんで?なんで居ないの?ねぇ水森どうして?なんであたしには僕が居ないの?なんでなの?どうしてなの?どうして僕があたしにはいな、」

「あー!うるさい!唐突にスイッチいれんな!」

「でもあたしどうしても欲しい!欲しくてたまらないの!それなのになぜあたしには僕がいない!」

「あたしにはって普通僕なんていねぇよ!何なんだよ今回は、どっから仕入れてきた」

「だから、仕入れ先を知りたい」

「そうじゃなくて!どっから僕なんて発想拾ってきたんだって話で、」

「だから、常日頃から思ってたって」

「…(ダメだ、毎度の事ながら話が通じない)」

「もし僕が居たらさ、とりあえず毎日宿題は代わりにやらせる。そんな素晴らしきハッピーライフを夢見てる」

「とか言って、今だって毎日俺の写してんだろ」

「それでぇ、昼は毎回購買行かせてぇ、」

「ついでついで言いながら毎回俺が行かされてるよな」

「あ、合間の時間はレベル上げとかもやらせたら良くない?あれのせいで寝不足になるし。そんなのお肌の大敵だし」

「って、それも俺がやらされてんだろーが!ちゃんと夜寝て授業中起きる為だとか言って先生まで取り込みやがって!」

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